2010年12月28日

歌舞伎町小町に出会った

歌舞伎町小町に出会った
コミュニティアート・ふなばし 下山浩一
http://communityart.cocolog-nifty.com/hato/2012/03/post-a70f.html

2010年のクリスマス、歌舞伎町の中心にある大久保公園で、私たちは、巨大なクリスマスツリーを作っていた。
公園を訪れる、子ども、大人、カップル、中学生。様々な人が、思い思いの楽しいメッセージを書き、メッセージが書かれたカラフルなブロックを積み重ねて、素敵なクリスマスツリーができる!
コミュニティアート城「歌舞伎町クリスマス★ガーデン」そんな楽しい催しだ。

楽しいアートのワークショップの場に、一人のおばあさんが来てなにやら怒りだした。
「公園のトイレが使えない!」と怒っていた。
ワークショップで使う電源を、トイレの横からお借りしていた関係で、杖をついた、体が不自由なおばあさんが通りにくい。そう言って怒っている。
私たちは、丁重に謝り、電源ケーブルを片付け、おばあさんは、トイレが使えるようになった。

小柄でヨタヨタした、おばあさんだった。

さて、そのおばあさんが、トイレに入って小一時間たっても出てこない。

寒い12月である。

心配になった私たちが、公園を管理しているスタッフに伝えたところ、公園スタッフが、トイレの中に声をかけた。
体の自由が利かないおばさんは、小一時間たって、トイレから出てきて、また怒りだした。
「トイレに長く入っていちゃいけないのかい!」

もちろんそんなことはない。

私たちは、「いえいえ。この寒さだし、おばあさんが中で具合でも悪くなってはいないかと心配しておりました」
そう言った。

これを聞いたおばあさんは、さらに怒りだした。

「嘘を言うんじゃないよ!あたしのことを心配する人なんて、だあれもいやしない!」

急に芝居がかったおばあさんのセリフ・・・。

寒い中、作業をして疲れはてていた私たちは、正直困って、というか、優しく相手になる余裕もなく、無言になってしまった。
空気が凍りついた。

「あたしのことを心配する人なんて、だあれもいやしない!」というおばあさんに、どうして、「そんなことはありませんよ。おばあさんが風邪でも引いたら大変だと思っていたんですよ」、そう言えなかったんだろうか。

みんなでつくるコミュニティアート。
誰でも参加できるクリスマスガーデン。

こうした美しい言葉が、足元から崩れ去る瞬間であった。

そう、彼女は、クリスマスガーデンに現れた、小町だったのだ。

お能の「卒塔婆小町」に出てくる、偉そうな僧侶を言い負かす、あの老境の小野小町。

卒塔婆小町
乞食の老女が卒塔婆に腰掛けているのを、高野山の僧が見咎め、説教を始めるが、逆に法論でやり込められる。驚いた僧が彼女の名を聞けば、かつては才色兼備を謳われた小野小町の成れの果てだという。彼女は自らの来し方を語り始めるが、彼女にあこがれて通いつめながらついに願いを果たせなかった四位の少将の霊にとりつかれ、苦しめられる。Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%92%E9%83%BD%E5%A9%86%E5%B0%8F%E7%94%BA

コミュニティアートというものが、まだまだ自分にとって、薄っぺらいものであったと喝破してくれた彼女を、「歌舞伎町小町」と呼んで、我が身を深く反省したいと思った年の瀬であった。

ホント、やけに芝居がかった小町だったんですよねー。

“花のいろはうつりにけりないたずらに わが身世にふるながめせしまに”小野小町

posted by kabukicho2020 at 09:14| Comment(0) | 歌舞伎町クリスマスガーデン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月26日

「歌舞伎町博物館2011」

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歌舞伎町ルネッサンス 歌舞伎町2020
「歌舞伎町博物館会2011」
会 期:平成23年1月12日(水)〜16日(日)展示:10:00-20:30
会 場:歌舞伎町2-20-18 テクノスペース1階 
     JR新宿駅から徒歩10分、西武新宿駅から徒歩6分
     東京メトロ/都営地下鉄東新宿駅から徒歩3分
主  催:歌舞伎町タウン・マネージメント
企  画:特定非営利活動法人コミュニティアート・ふなばし
協  力:稲荷鬼王神社、歌舞伎町2丁目町会
後  援:新宿区(予定)  
お問合せ:歌舞伎町タウン・マネージメント 03-3207-4516

本プログラムは、歌舞伎町の新しいまちのイメージを、地域の事業者・住民・行政の協働により、形成し発信するコミュニティアート・プロジェクト「歌舞伎町2020」の一環として、歌舞伎町における空き店舗活用の最新型として実施するものです。
歌舞伎町2丁目の空きスペースを、期間限定のコミュニティの博物館と見立て、歌舞伎町の江戸から現在に至る生活の様子を収めた、写真・地図・出版物・映像・音声を展示するとともに、現在の歌舞伎町のマスメディアに流通していない姿を、写真・映像・朗読等のさまざまな形態で提示します。このコンパクトな博物館で共に学ぶことで、新しい歌舞伎町の姿を発信していきます。
会期中は、セミナー・ワークショップ・まち歩きツアーなどを実施し、本スペースを、市民主導の新しいまちのイメージを醸成し発信することができるコミュニケーション空間として活用します。

■展 示  入場:無料
 門脇篤(現代アーティスト)
  「タイムライン歌舞伎町〜写真・地図でつづる歌舞伎町年表」
  「たあみなる2011〜伝説の新宿タウン誌が31年目に復活!」
 太田信吾(映像作家)
  プレミア映像作品上映   ほか

■トークセッション 参加費:無料
 1月12日(水)19:00-20:30
  「歌舞伎町の魅力を語ろう!空きスペース活用AtoZ」
   スピーカー:歌舞伎町商店街振興組合、歌舞伎町二丁目町会、アーティスト等
   進行:岸井大輔(劇作家)

■セミナー 参加費(資料代ほか):1,000円
 @1月13日(木)19:00-20:30 コミュニティアート夜話「日本のコミュニティアート」
   講師:門脇篤(現代アーティスト)
 A1月16日(日)10:00-11:30 「歌舞伎町の地形」
   講師:松田法子(日本学術振興会 特別研究員<東京大学 工学系研究科>)

■ワークショップ 参加費(資料代ほか):1000円
 1月15日(土)16:00-19:00、1月16日(日)14:00-17:00
  「道から読む歌舞伎町」 講師:岸井大輔(劇作家) 

■まち歩きツアー 参加費:無料(途中の食事等実費(1000円程度)がかかります)
 @1月13日(木)13:00-15:00 「歌舞伎町の午後編」 区役所玄関集合
   地図を片手に、歌舞伎町の全体像を観るコースです。
 A1月14日(金)19:00-21:00 「歌舞伎町の夜編」 区役所玄関集合
   稲荷鬼王神社や老舗など、歌舞伎町の意外な姿を巡るコースです。
 B1月15日(土)7:00-9:00 「歌舞伎町の朝編」 歌舞伎町一番街ゲート集合
   他のまちとは一味違う、歌舞伎町の朝の姿を観るコースです。
 C1月16日(日)12:00-14:00 「タイムスリップ歌舞伎町」 歌舞伎町一番街ゲート集合
   歌舞伎町周辺の歴史散歩のコースです。

■交流プログラム
「歌舞伎町アートラウンジ」
  1月14日(金)17:00〜20:30
  1月15日(土)17:00〜20:30
  参加費:500円
二夜限定のスペシャルラウンジ!!
歌舞伎町の空間を活用した「アーティストと出会える場所」として、作品の展示からパフォーマンス、アーティストとの交流までをも楽しむことができる文化系社交場です。
注目を集める若手アーティストが、貴方をお待ちしております。
キャスト・アーティスト(50音順):阿部夏澄 Kazumi Abe、久恒亜由美 Ayumi Hisatsune、水口舞 Mai Mizoguchi、和田百合子 Yuriko Wada、渡辺真子 Mako Watanabe 


■お申込み:
 「トークセッション・セミナー・ワークショップ・まち歩きツアーは、申し込み制です。参加ご 希望の
  方は、必要事項(@お名前/電話番号/B希望するイベントと日時)をご記入の上、歌舞伎町タウン
  ・マネージメント事務局までFAXでお申し込みください。※先着順。
  FAX:03-3207-4519 
 ※ツイッターからもお申込みいただけるようにいたしました!
  http://twitter.com/#!/kabukicho2020 へダイレクトメールでお申込みください

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posted by kabukicho2020 at 23:45| Comment(3) | 歌舞伎町博物館2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月25日

歌舞伎町ツリー完成!

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門脇です。
昨日から始まった「歌舞伎町クリスマス☆ガーデン」。今日、ここ歌舞伎町エリアに住む方、集う方の手で書かれたプラダンブロックを積み上げ、完成いたしました。
今回、こうした手法で歌舞伎町というまちに入ったのですが、一昨日の夕方、歌舞伎町に到着するまではいったいどうしたらいいのかと途方に暮れる状態でした。というのも、約ひと月前に会場である歌舞伎町2丁目にある大久保公園のリサーチを2日間にわたって行ったときには、この公園に訪れる人はほとんどいないように見えたからです。
また、「歌舞伎町」というまちが、流布するイメージによって途方もなく大きく複雑なものに感じられ、いったいどこから手をつければコミュニティアートになるのだろうと思っていました。
しかし、アートはまさに生もの。一昨日、歌舞伎町に到着したときから事態はぐんぐんと変化していき、今、私の中では歌舞伎町というまちがほとんど来る前とは違ったものになっています。
こんなにも歌舞伎町にはローカルなコミュニティが息づいており、またその一方で小さなこどもからお年寄り、いろいろな文化や国籍をもったさまざまな人が生活の場をもっているということがわかりました。
もちろんその一方ではいわゆる「怖いまち」「欲望のまち」といった顔ももちろん現実として存在しており、しかもある部分はいよいよ悪化しているとも言えるのかもしれません。
しかしここに住むみなさんのまちをよくしたい、自分たちの生活の場をいいものにしていきたいという気持ちはどこの地域とも同じであり、しかも感じるのは私がかかわってきたどの地域よりも柔軟で展開がはやいように思いました。それだけ危機意識が強いとも言えるのかもしれませんが。
ということで、今回の「歌舞伎町クリスマス☆ガーデン」は、私にとっての歌舞伎町入門編とでもいうべきもので、これをとっかかりにすぐ1月に「歌舞伎町博物館2011」という企画があるので、ここへとつないでいきたいと思います。今回の「ガーデン」が自分の思いを書く誰でも入れるワークショップというスタイルをとっていたのに対し、「博物館」への私の参加企画は、今回得た歌舞伎町のみなさまへのインタビューをもとにしたドキュメンタリー的なものになります。
いったいどうなるのか、こちらも全く予断を許しませんが、このミラクルなまちならまた何かが降ってくるに違いありません。
とりあえずメリー・クリスマス!

門脇篤
posted by kabukicho2020 at 23:59| Comment(0) | 歌舞伎町クリスマスガーデン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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